開催趣旨

 日本で初めて磁器を焼成した有田皿山は、2016年(平成28年)に創業400年を迎えます。

 朝鮮半島から渡来した磁器製造の技法は、有田を拠点にその後、中国の影響の下で海外貿易の隆盛を迎え、遠くヨーロッパの名窯マイセンにも大きな影響を与えました。また江戸期を通じて、宮中や大名への普及から始まり、広く日本全国の一般庶民の生活の中にも、新しい陶磁器文化の普及発展を実現させました。 

 幕末から明治初期にかけて各国で開催された万国博覧会に出品された有田焼は、その優雅で精巧な作風が賞賛され、これを契機に、江戸期に有田で誕生した「古伊万里」「鍋島」「柿右衛門」様式は、欧米各国の人々に鮮烈な感動と高い評価を産み、「有田焼」はまさにJAPANブランドの先駆けとなりました。

 こうした先人の「伝統と革新」の偉業に学び感謝する事業として、1916年(大正5年)には創業300年を記念して陶山神社に陶祖李参平の碑を建立しました。1966年(昭和41年)には創業350年を記念して九州陶磁文化館の設立や窯業大学校の開設などを実現し、有田焼の次の50年、100年の発展に寄与する記念事業に取り組んできています。

 来たる2016年、創業400年という記念すべき年を迎えるにあたり、「伝統を築いてきた先人の偉業と労苦に感謝する」と同時に、「有田町をはじめとする肥前地区全体の窯業の振興と発展をはかる」ことと、「窯業産業を有する国々や地域との交流をさらに活性化させ」、あわせて「豊かな陶磁器文化を日本の誇りとして国内外に広く発信していく」ことを目的とした「日本磁器誕生・有田焼創業400年事業」に積極果敢に取り組むことといたします。

 長い不況の影響を受けて、有田町をはじめ全窯業界は大きな時代の転換点に立っています。しかしながら「日本磁器誕生・有田焼創業400年事業」が、この苦境を打破し突破する大きな契機となり、日本の陶磁器文化の新たな歴史がスタートする新しい舞台になるように取り組んでいきます。

 

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