2.ここでは何を見せるの?

ここでは何を見せるの?

◇有田町歴史民俗資料館◇ ◇有田焼参考館◇

◇この有田町歴史民俗資料館は1978年(昭和53)10月に開かれました。建物の中には、有田町の歴史・民俗に関する資料や調査結果が保存され、一部を見せるようにしています。
◇それでは展示室に入ってみましょう。すぐ目につくのが中央にある登り窯の模型です。これは今日ほとんど目にすることができなくなった登り窯を10分の一に縮小したものです。窯の周りにある薪の束や、窯の中に積まれた壺や花瓶などを見ると、昔の有田の窯場風景がしのばれます。
◇向かって右手のケースには、1885年(明治18)の唐桟神社の祭りを描いた巻物や、炭火で蒸気を出したアイロンがあります。また、第二次世界大戦で物がなくなったとき、いろんな物を焼き物で作りましたが、その中の陶貨や手榴弾、防衛食容器などが展示してあります。一番奥のケースには江戸時代、皿山会所が発行した「窯焼名代札」があります。この木札がなければ焼き物を作れませんでした。窯焼きというのは、今の焼き物工場の社長のようなものです。その下で働く人は、めいめい「職人札」を持っていました。
◇正面には、今ではあまり使われなくなった、焼き物を作る時の道具類、例えば、ロクロとかヘラ、カンナなどが展示してあります。
◇渡り廊下を通って、隣にある有田焼参考館へ行ってみましょう。ここには、割れたり、まがったりした茶碗や、皿、壺が並べてあります。これらは約400年前に有田で焼かれたものです。当時の製品は日本国内や国外で売られていきましたが、今とちがって失敗することが多く、捨てられたものが土の中にうもれています。研究者がそれらを掘り出し、水洗いをし、カードを作ったり、本にしたりするのです。それを保存し、一部を展示します。これらの陶片によって、有田焼の移り変わりを知ることができるのです。
(尾崎葉子)

 

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