陶器市の歌

 瞬く間に怒涛の一週間が過ぎ、また静寂な日常が戻って来た有田です。先日、ある会議で「小学校のころ、陶器市の時に旗行列をしたが、その時、この歌を歌いながら行進したよ」という思い出と共に、歌詞と楽譜を見せていただきました。そこには「陶祖祭の歌」とありました。

 当館が以前、何人かの人から伺った時は「陶器市の歌」という題名だったのですが、どちらが本当でしょうか。その歌詞ですが、①日本白磁の発祥地 有田の町のゆかしさよ 時は寛永李参平 陶業はじめて三百年 ②泉の山の発見は 天恵無尽の白磁鉱 瑠璃玲瓏の美質もて 品質堅牢類なし(又は其の比なし)と、2番まではほぼ同じ文言ですが、その後がいろいろ。原資料の記録として残っているものは今の所わかりませんが、「旗行列をしたよ」と鮮明に記憶に残っている方々が思い出していただいて文字にし、何とか記録として残してきました。

 メロディーは「鉄道唱歌」の節で歌っていたとのこと。鉄道唱歌そのものは明治期に作曲されているそうですが、その節回しを使って有田独自の歌詞が作られたようです。ただ、有田の歌詞は誰が作ったのかはよくわかりません。歌詞の中にある「陶業はじめて三百年」や「道路改修進みゆき」などの文言から推測すると、大正5年(1916)の創業300年以降、昭和7年(1932)の道路拡張・改修工事の間に制作されたものではないかと思います。

 当館には昭和20年代の写真があり、その中に旗行列をしている姿が写っています。(尾)

旗行列の様子(昭和28年) 有田町歴史民俗資料館蔵

資料館ホームページへ戻る

Share on Facebook
Bookmark this on Yahoo Bookmark

コメントは受け付けていません。