子供の質問

 子供の頃、全国どこにでもある月極駐車場の看板を見て、全国チェーンと思った人もいらっしゃると思います。私もそうでした。同じく子供の頃、私はガソリンスタンドを油田だと思っていました。都合よく道路の脇で油田を掘り当てるものだと感心していたものです。閉店したガソリンスタンドを見ると、石油が出なくなったのかと大人の事情も知らずに勝手に思っていました。

 子供は大人から見れば、突拍子もないことを思いつきますが、中には核心をついた発想も時々見られます。当館に寄せられる質問の中にもそうしたものが見られます。

 「今まで何個ぐらい有田焼は作られましたか?」、「昔、焼き物が出来上がった時、どんな気持ちだったのですか?」など、なかなか答えにくい質問が多いです。どちらもとても大事な問題で知りたいところですが、大人の場合、最初からわからないものとして、そうした質問を思いつきもしません(おそらく無意識のうちに頭の中でそのように処理しているのでしょう。)。

 最近、私自身は子供たちと接触する機会が減りましたが、昨年、歴史の川ざらい「ベンジャラを探そう」というイベントで触れ合うことができました。有田の川の中に残る有田焼の陶片を探して、子供たちに有田の歴史を感じてもらおうという趣旨でしたが、日頃、大人たちから受ける質問とは全く異なる種類の質問を受けることはとても新鮮でした。

 夏の話をするにはまだ早いですが、今年も歴史の川ざらい「ベンジャラを探そう」を開催する予定です。これからの有田を担う子供たちの手強い質問をお待ちいいたしております。(野)

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