珍しい桜

 資料館の桜情報をお伝えしようと思っていたのですが、いままさに満開、もう散りゆくばかり…という状況になりましたので、別の桜情報をお伝えしたいと思います。

 4年ほど前「曲川神社に珍しい緑色の桜がある」という話を耳にしました。詳しく話を伺うと、もしかして「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」ではないかと思いました。
 実は私、丁度そのころに緑の花を咲かせる「御衣黄桜」のことを知り、とても珍しい品種であること、全国100ヶ所ほどで確認されていること、佐賀県では唯一、嬉野市吉田の横竹ダムに300本ほど植樹されていることなどを知り、春になったら嬉野に御衣黄桜を見に行こう!!と計画していたのでした。緑色めいた桜には他にも「鬱金桜(うこんざくら)」がありますが、どちらかというとこれは黄色がかった色です。最初曲川神社の話を聞いた時は、この鬱金桜だろうか?とも思ったのですが、私に話をしてくれた方も桜の種類はご存じではありませんでした。
 ということで、御衣黄桜の時期は八重桜と同じくらいなので、日程を決め、友人と2人で、まず嬉野に向かい、その後曲川神社に寄ろうと計画しました。

 さて当日、現地に着くと、桜らしい木はすべて葉桜で、「どこだろう」と何度も同じ場所を探しました。緑色の花だから分かりにくいのかも…と、桜1本1本をじっくり見ていって、はじめてこの場所にある葉桜だと思っていた木がすべて、緑色の花をつけていることに気が付きました。

2010年4月11日撮影 嬉野市吉田 横竹ダム

 最初の感想は、とにかく「地味~」「八重桜が派手だから、反動でさらに地味」と、二人で地味地味言い合っていましたが、よく見ると、名前の通り品のある佇まいで、夢中になって写真を撮ったり、じっくりと花見を楽しんだりしました。
 それから曲川神社に向かうと、みごとな八重桜が境内に咲いていましたが、私の目的は1本だけある(推定)御衣黄桜。参道を上がっていくと、見つけました。確かに1本だけ、緑色の花をつけている桜がありました。さっきまで見てきた、嬉野の花と全く同じもので、これは御衣黄桜であると思いました。1本だけしかないためか、はたしてひいき目か?曲川神社の方が綺麗だと感じました。
 この桜がなぜ1本だけ曲川神社に植樹されているのか不明です。どなたかご存知の方はぜひ情報を下さい(万が一御衣黄桜でなかった場合も教えて下さい)。

 そしておそらく今年も品のある花を咲かせていることと思いますので、興味のある方は是非見に行って下さい。私もおととしまでは見に行ったのですが、去年は行けなかったので、今年こそ、写真を撮りに行きたいと思っています。実はこのブログに載せるため写真を探していたのですが、一枚しか見つからなかったので…。

 ちなみに御衣黄桜の緑色は葉緑体で、花の咲き初めは緑が強く、段々花の中心部から赤みが増していくそうです。花の名前の由来は、貴族の衣服の色からとられたそうです。(永)

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