激突防止②

 さて、先週は鳥の衝突(「バードストライク」というそうです)について書きましたが、今日は人間の衝突について書きたいと思います。

 美術館・博物館の展示ケースは基本的に全面ガラス張りです。特に展示室壁面全体を使った展示では一面ガラスを使用しています。展示品の見学に夢中になるあまり、この一面ガラスに気付かず頭をぶつけてしまう方が、以外にたくさんいらっしゃいます。博物館・美術館では、展示品を劣化させないよう、わざと照明を暗くしていますので、余計にガラスとの距離感がつかめなくなり、頭やおでこをぶつけてしまいます。
 幸いに、当館は照明の具合で反射し、ガラスの存在に気づくことが多いので、あまり被害は出ていません。(私は当館でも別の博物館でも激突したことがありますが。)

 一昨年、とある博物館に行ったとき、一面ガラスの丁度目線の部分に、赤の●シールが貼ってありました。何だろう?と学芸員の方に話を伺うと、「お客さまが展示ケースに気付かずぶつかってしまうことが多く、距離感をつかめるように貼りました。」との回答が。
 なるほど、確かに丁度目線にひっかかるので、足が止まります。どこの博物館でも似たようなことが起こっているのだな、と思った反面、いろいろと対策を考えられているな、と感心しました。

 皆さんも、もし博物館の展示ケースに何か貼られているのを見かけたら、それは激突防止のためかもしれません。どうぞ頭に気をつけて見学してください。(永)

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