町屋で昔話を聞く会 開催しました

先週の土曜日(19日)に、有田内山地区の伝統的建造物群保存地区内(通称伝建地区)の1軒の町屋をお借りし、恒例の「町屋で昔話を聞く会」を有田町公民館との共催で開催し、13人の子どもたちやその保護者の方々と一緒に楽しみました。

これは、平成3年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定を受けた有田内山地区に残る町屋の中で、有田に伝わる伝説や昔話、絵本などの読み聞かせを行うもので、平成17年から始めた取り組みです。読み手には第1回目から続けてお願いしているのですが、今回も町内の図書館や小中学校などで活動されている「ひこうせん」の方々にお願いし開催しました。

いつもは、有田の伝説「黒髪山の大蛇退治」もメニューの中にあるのですが、現在、有田町図書館で大型紙芝居を作成中とのこと。今回の会には間に合わなかったので、完成後に披露を兼ねて、次の機会にとっておこうと思い、今回は「かぜのかみとこども」、「びんぼうがみとふくのかみ」などのお話をしていただきました。

それから、生涯学習センターがある本町までの約1.5㎞を歩いて帰っていきましたが、途中の家々の玄関先には伝建プレートが取り付けてあるので、それも探して行ってねと伝えましたが、みんな見つけてくれたかな?

会場となった心月庵は、以前、郷土史家として活躍され、私どもも大変お世話になった故松本源次さんの旧宅です。大正時代に建てられた建物で、家の内部は改装されています。松本さんの本家は道を挟んだ所にあり、以前、松本源次さんが著した「松本庄之助伝」には明治22年に着工し、同26年までを第1期、同29年までを第2期、さらに同38年までの追加工事を含めて、足かけ16年の時間をかけ、総工費3128円で完成したことが記されています。

その家を建てるにあたり、水害まで伴ったという「文政の大火」の惨状を聞かされてきた庄之助さんの母ともさんは、火事に対処するために建物の周辺に相当の空き地を必ず備える事、大水に対しては少なくとも1間(約1.8m)以上、道路面より高くすることなどの注文を息子にしたそうです。恐らく建設当時はあったであろう周辺の空き地は、今は確認できませんが、道路面からの高さは確認することができます。先人の知恵を引き継ぐ心構えのようなものが感じられる逸話です。(尾)

心月庵2階からみた「松本家本家」

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